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たばことオートバイ

外国人力士や加勢大周の大麻問題。

薬物についてよく知るものは、大麻の作用は非常に平和的であり依存性や健康被害もたばこやアルコールに比較して低いことを知っており、大麻を覚せい剤やヘロイン、コカインと同列に扱うことに違和感を覚えるはずだ。特に酒を飲めないものにとって大麻というのはアルコールの代わりになるものなので、酒を飲める人間が大麻を禁止するのはフェアではないとも感じるだろう。

しかし法律は法律。大麻を認めることは国策として(税収や勤労意欲、産業振興)全く利益がない。そして、世界的にも大麻を公認しているのはオランダくらいなものである。公認する理由がないから麻薬という括りで禁止する。禁止されている以上、いくら他人に害をもたらす事がないといっても違法は違法、それなりの報いを受けることに異論はない。

異論があるのはタバコとオートバイである。いくら歴史的にタバコが認められてきたからと言って、タバコの存在価値は税収以外にはない。しかしタバコによる医療費負担で相殺されることを考えればそれすら怪しい。こんなものが合法ということ自体がおかしな話なのだ。税収のために値上げと言う議論にはなるが、健康のために薬物扱いにするという話にはならない。アルコールと違って、タバコを吸っている人も吸うことが楽しいわけではない。依存症になっているために吸わなければ苦しいだけのことだ。つまり暴力団の資金源になっている覚せい剤と同様、政府の資金源になっているのがタバコである。

もうひとつ、オートバイ。車はシートベルトをしないと法律違反だが、オートバイはシートベルトどころか生身の身体をむき出しにしている。しかも二人乗りも認められている。オートバイを趣味にしている人も多数いるので禁止するのも大人気ないと思うが、自己責任でと言い切れないケースも多々ある。オートバイや原付事故の加害者が車だった場合だ。ライダーが死んでしまったら、加害者は一生苦しい思いをすることになる。自動車の加害者と言っても多くの場合、いやほとんどすべての場合、悪意があるわけではなく、過失で事故を起こしてしまう。相手がシートベルト&エアバッグの車であれば死ぬことはなかったと思うと、オートバイという乗り物を認めている国に対して憎しみ感情が起こるかもしれない。

オートバイを禁止にしたらオートバイ好きの生きがいを奪う、と猛反発を食らいそうだが、それを言い出したら、大麻好きはどうかということにもなる。100年後にはこんな乗り物が認められていた時代があったことが驚きをもって思い出されることになるのではないか。

法律というのはこのように矛盾に満ちているものだ。限られた文章で完全な規律を作ることなど不可能なのでそうなっている。これでも、人類の歴史の集大成と言うか、現時点で考えられる最高に近いものはずだ。そしてその法律を守ることが社会の成立、国家の存続には必要なことだ。だから、オートバイは認められているのに大麻が認められないのはおかしいと憤り、自分の正当性を信じてその行為に及ぶのは愚かなことだ。いくら自分が正しくても違法なのだ。それが社会というものだ。社会で生きるというのはそういうことだ。

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