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事業の意味

会社員をやっていた頃、中小企業の社長が贅沢をしているのを見て、器量の小ささというか、軽蔑に近い感情をいだいていたものだ。

しかし、今となってはその心情はよく理解できる。

事業を自分で始めてみると、最初はそれほど儲からないものだ。いや、赤字になる。しかし、そんな状態でも、必要な機材や消耗品を購入して支払いを行い、家賃や給料も払う。自分の給料などない。むしろ、貯金を切り崩して事業資金に当てていたりする。

何をしているのかと自問する。雇用を生み出し、商品を買っている。そして税金や社会保険料、労働保険料を支払っている。すべて社会貢献だと言える。事業とは社会貢献活動だということがわかった。

事業とボランティア、NPOの活動は実はほとんど変わりない。ボランティアというのは無償の奉仕活動で、それはそれで尊いが、従業員の生活を完全に支える事業はもっと尊い。設備投資を通じて中小企業の経営も支えている。お客様からいただいたお金はそういう形で多くの人の給料に返還されていく。そしてもちろんお客様に対しては価値提供という形で貢献している。

そう考えると、こんなに頑張って事業を立ち上げている自分に、何の報いもないのはおかしいと考えるようになる。今は無報酬で休みもなく日夜働いているが、いずれはその分をを含めて妥当な報酬を得て、楽しい暮らしをしようと考えるようになる。たぶん、そういう気持ちで中小企業の社長は高級車を買い、うまいものを食ったりしているわけだ。

今となってはよく理解できるし許せてしまう。許せないのは、数十億円、数百億円規模の報酬を得るアメリカ企業(特に金融系)のCEOである。

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