恋愛
近頃人を好きになることがなくなった。人と出会う機会が少ないのも一因だが、好きになったとしても20歳前後の頃のように狂ったように好きにならない。自分の心のコントロールができてしまう。
成就したかどうかは別として、過去にすごく好きになった人を思い出してみた。思い出されるのは片思いに終わった人ばかりである。私自身、当時と考え方や趣味が変わったということもあるが、なぜ好きになったのだろうと不思議に思う。今同じ状況になってもたぶん好きにならない。何がきっかけかわからないが、体にセットされた動物としてのプログラムが発動すると本人の意思に関係なく人を好きになるのではないだろうか。本人はそうなったときタイタニックのようにそれが美しく、自分らしく、生きる意味だと思い込んでしまうのだが、その状態というのはカルト教団で洗脳されて教祖に触れただけで涙を流す、それと同じなのではないか。人から洗脳されるのではなく本能により洗脳されているわけだ。
冷静になってみると(大多数の人は結婚して何年かして)洗脳が解けて、好きになっていた自分を不思議に思う。そのときに同性の友達のように気が合っていればいいのだが、そうではなく、お互い異性としての魅力だけでくっついたならば悲しいことになる。
片思いだった人については今は何の魅力も感じない。そして付き合った人については冷静になってみると自分とは合わないことに気がつく。この人と一緒に居るより一人で居るほうがいいことに気がついてしまう。今わかったが、恋愛に関して私の選球眼が悪すぎる。冷静になっても好きでいられる人を選ばなければいけないのに本能だけで選んでしまっていた。そして今となっては、もうそういうことにパワーを使う気にもならない。燃えるような恋ができるとも思えない。ついに欲しくなくなったようだ。「欲しくなくなると手にはいる」のが世の中だと考えると、そろそろ手に入るのかもしれない


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